ポジティブ・インパクト まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく

自分の仕事や生き方で、他人の人生に良い影響を与え、

変化をもたらすことが 人生にとって大事なことであろう。

 

つまり、ポジティブ・インパクトを与えられるということである。

 

ポジティブ・インパクトを生むのに大事なことは3つである。

 

ポジティブな影響を与えることを優先すること

周りの人たちに目を向けること

行動を起こすこと

 

明日から、さっそく実践できるようポイントを要約したい。

 

 

 

 そもそも、なぜポジティブな影響をあたえる必要があるのだろうか

それは、周りの人のことを考えると自分自身がうまくいくようになるからである。

 

ポジティブな影響を与えるように努めれば、

周りの人からの、あなたを見る目がはるかに好意的になるのである。

 

選ばれた人しか相手にポジティブな影響を与えられるなんてことは無い。

「誰もがポジティブな影響を与えることが出来る」

 

「大きなことをやらなければならない」と考える必要はない。

「すべての人にポジティブな影響をあたえなければならない」と考える必要もない。

小さくても、温かい言葉をかけられることが大事なのである。

 

 

では、ポジティブな影響をあたえるには、

何に心掛けないといけないのか。

 

まず第一に、言葉や行動によって、

ポジティブな影響をあたえるということを決断すること

毎日これを意識し、継続することが大事である。

 

はじめは、意識しながらかもしれないが、

継続するにつれ、自然と振る舞いになり、習慣になっていく。

始めるのに遅すぎることなんてない。

いまが人生で最も若い日なのである。

 

相手が人間として成長し、より健康で、賢く、

自立した存在になるのを支援するために何が出来るのかを考えよう。

 

 

 

相手にポジティブな影響をあたえる人のタイプには7つある。

自分がどのようなタイプになりたいかを考えたうえで、

相手にポジティブな影響を与えていこう。

  1. 起業家
    起業家はニーズや機械を捉え、率先して新しい事業を起こす
    会社を興す必要はなく、人が見ていないところに気が付き、
    先頭に立ってその課題に踏み込み、アイデアと勇気で周囲に刺激を与える。
  2. ムードメーカー
    ムードメーカーは誰に対しても好意的。
    みんなに気持ちよく楽しんでほしいと願い、前向きなエネルギーを放つ
    喜びを分かち合うことを信条にしている。
  3. 妥協しない指導者
    励ますよりも相手の能力を試そうとする。
    相手に、全力を尽くそうという気持ちにさせる。
    相手がもっと多くのことが出来ると心から信じている。
    自分にも相手にも高い基準を設け、厳しいが、成功に向けて奮い立たせてくれる
  4. 勇気を与えるもの
    言葉や行動を通して、自身と希望をあたえる。
    人の考えに熱心に耳を傾け、新しいことにチャレンジする人を応援し、
    何でも前向きに仕事に取り組む。
  5. 応援者
    応援者は「勇気を与えるもの」の中でも特殊な存在。
    応援者は、相手の成功を切に願い、成功しても嫉妬せず、
    心から喜んでくれる存在である。
  6. 育成者
    人を指導し、励まし、刺激を与え、支援する役割を担っている。
    周りの人たちを成長させるために自分に何が出来るか、
    また、何を教えられるかを考えている。
  7. 表現者
    美しいものや刺激的なものを作り出し、さらなる高みを目指して、
    自分の技術を磨く努力を怠らない。
    その作品や作り出す美で私たちを刺激する人が表現者である。
    センスがある無いではなく、誰でも表現者になれる。
    努力を怠らない姿勢が大事

 

では実際に相手に、ポジティブな影響をあたえていこう。

 

「力になる言葉をかけ、影響をあたえる」

相手の励みになるような言葉をかけてあげる。

すると、大きな2つの効果があらわれる。

 

ひとつは、あなたの周りに行動を起こしている人が集まってくること

もう一つは、あなたに会うのを、相手が喜ぶようになることである。

 

シンプルな一言で良いので、相手を元気にする言葉をかけよう。

一番簡単な言葉は「ありがとう」であろう。

小さなことにも「ありがとう」と言うだけで、

相手に大きなインパクトを与えることができる。

 

もし、ありがとうと言う理由を見つけられないのであれば、

「ありがとう」と言ってから、理由を探すのも良い。

だいたいは、恥ずかしくてついありがとうと言えないパターンが多い。

 

 

「質問で影響をあたえる」

質問は、「相手のことを理解したい」という気持ちの表れである。

質問すれば、相手と心を通わせることが出来、ポジティブな影響を与えやすくなる。

 

相手に指示するよりも質問するほうが、

より良い意思決定に繋がり、モチベーションもあがる。

 

注意すべきことは、

質問はポジティブな影響を与えるためのものだと忘れないことだ。

 

ついつい、「君にそんなことが出来るの?」といった、

相手への疑いを入れるようなものを発してしまうが、

相手に良い影響を与えたいのであれば、注意してほしい。

 

 

 

「相手の存在に意識を向けること」

先述の通り、言葉をかけること、質問することで、

相手へポジティブな影響を与えられる。

ただ、それだけではなく、相手と真摯に向き合うことで、

十分にポジティブな影響を与えられることもある。

 

目をまっすぐ見て心を通わせること、

挨拶するときは相手の目を見ること

相手の一挙一動に注目し、孤独を感じる人が周りにいないよう気を配る。

相手に気を配り、「私はあなたのことを見ていますよ」と伝われば、

相手との良好な関係を築くことが出来るのである。

 

 

さぁ、今すぐ行動に起こそう。

相手を力づける言葉で。

モチベーションを上げるための質問で。

相手と真摯に向き合っている姿勢で。

 

一歩前に踏み出すだけでは足りない。

一歩余分に、二歩踏み出して、相手と心を通わせよう。

勇気を出して、先陣を切って行動を起こしてみよう。

後に続く人たちに刺激を与えることが出来る。

 

重ね重ねであるが、相手にポジティブな影響を与えられるよう、

日々の努力を続けることが大事である。

 

しかし、忘れてはいけないことがある。

いつも謙虚な姿勢でいよう。驕ってはいけない。

いつも誰もが応援してくれる、

自分の味方になってくれるわけではないと肝に銘じておこう。

時には失敗し、挫けそうになることもあるかもしれない。

 

しかし、結果がどう転んでも、その経験から学び、成長し、

より一層、相手にポジティブな影響を与えることが出来るようになるのだと理解しよう。

 

以上が、この書籍の要点である。

 

相手にポジティブな影響を与えていくことが、

自分の人生を豊かにするのだと心で理解すること。

小さなことから続けていくことで、

それが自分の習慣、当たり前のようになってくる。

時間がかかる事だから、ときには失敗やつらい思いをすることもあるかもしれない。

挫けず諦めず、ポジティブな影響を続けていれば、

かならず自分の周りにはお互いに良い影響を与えてくれる人が集まるし、

味方が増えていく。結果、より豊かな人生になってくるのである。