眠れなくなるほど面白い 図解 論語

だれしも、中学生や高校生の頃に、

論語に触れたことはあるのではないか。

 

ただ、テスト勉強、受験勉強での触れた程度の内容でしかなく、

いま改めて読むと、人生の悩みを解決する明言などがあるかもしれない。 

 

再度、勉強しなおす意味でも是非読んでみてほしい。

なにか引っ掛かるキーワードがあれば、

明日からの生活に活かしてもらえればよい。

 

 

 

 

当書では、論語の原文を載せ、解説するという形式をとっているが、

要約では原文は割愛し、あくまで要約に徹したいと思う。 

 

 

善い生き方

学問で学んだことを繰り返していると、

学んだことがさらに深く理解できるのはうれしいことだ。

友人が遠方からやってきてくれることも楽しいことである。

世間の人がどう思うかではなく、自分が喜びとする生き方をすることが、

立派な人物というものである。

 

私は一日に3つのことを反省するようにしている。

人の相談に乗るときに真心尽くしているか

友人関係で信義を守っているか

自分が身につけていないことを知ったぶって教えていないか。

 

立派な人物は、重々しくもなければ威厳も持っていない。

学問に精通すれば柔軟になる。

もし自分の間違いに気が付いたら、

体裁を気にせずに素直に改めることが重要だ。

 

人間関係には信義が大切で、

信義が無ければ社会生活は成り立たないということ

 

素晴らしい人を見ると、そのような人になろうと真似し、

愚かな人の行いを見ると、自分はそうならないように反省すべき

 

人間、その気になれば何事もできないということはない。

出来ないということは努力が足らずその気持ちが足りないということだ。

 

実践しないことを、いまにもやるのかといったように

口に出してしまうことは恥ずかしい。

 

自分がされて嫌なことは他人にしてはいけない。

 

仕事というもの

 

立派な人というのは器のように形が決まったものではない。

幅広い能力と臨機応変であることが必要

 

正直に正しく、仕事に向かっている人間は、

かならず周囲の人を惹きつけ、仲間が集まってくるということだ。

 

学問でも仕事でも、

知っているだけの人は、好きだという人には勝てない。

好きだという人は、心から楽しんでいる人には勝てない。

 

仕事で大事なことは、

学問から学び知識をつけること

学んだことを実行すること

真心を尽くして仕事をすること

約束事を守って、人からの信頼を得ることである。

 

人に仕え、会社に仕えるなら、その相手を欺いてはいけない。

しかし、使える相手が過ちを犯しているときには、

逆らってでもその過ちを改めるように進言するべきである。

 

仕事をする前から報酬について言及する人は信頼を失う。

 

古いことから学び、新しい知識を得られる人は、

師となれるひとである。

 

立派な人というのは、口だけではない。

まず、第一に実行し結果を出してから、その説明をするものだ。

 

正しい行いをしているリーダーには、命令をしなくても部下はついてくる。

もし、正しい行いをしていなければ、命令しても部下の心はついてこない。

 

学ぶということ

せっかく教えられたり学んだりしても、深く思索しないなら意味がない。

また、考えるだけ考えて、学ぼうとしないのも良くないことである。

 

何事も興味あることを休みなく続けることが大切で、

それは価値があることである。

 

学問というものはやってもやっても終わりがない。

自分自身の成長のため、生きている限り生涯をかけて学ぶものである。

追いつくことができないと恐れるようなものでなければ、学問とは言えない。

 

立派な人は人の善行を協力し後押しし、悪行をやめさせようとする。

器の小さい人は、人の善行に否定的で、悪行はそそのかそうとするものだ。

 

人との付き合い方

巧みな話術で、見かけにこだわるだけの人には、

人を思いやる心が備わっていないものだ。

 

強い心を持ち、決断力を持つ。

また、かざりっけが無く、口数少ない人は優しさがある人である。

 

立派な人は、学問を通し人格が備わっているので、

精神的にもゆとりがあり、無駄な争いごとをしない。

 

その人が犯した過ちには、その人の性格が出る。

過ちを犯すこと自体は避けられないが、それをどのように解決するのかで

その人の性格や人柄が分かるのである。

 

最初から疑ってかかる人は賢人ではない。

人を疑うことはしないが、人よりも先にそのウソに気が付くのである。

 

事実関係をしらべずに、人のせいにする人は、

人から恨みを買うことになるだろう。

自分自身に対して厳しくあるべきである。

 

3人集まれば必ずそこにしとすべき人がいる。

善い人を選んで手本とし、

善くない人からは我が身を反省する手本とすべきである。

 

政治というもの

政治には個人的な感情を表に出さず、

臨機応変に対応する能力が必要である。

 

上に立つものが、正しいことができなければ、

部下にも正しいことができない人が増えてしまう。

 

心を込める

礼儀作法も、相手を思いやる気持ちがないなら意味がない。

 

両親の年齢は知っておくべきであり、

それは長生きしてくれていることを喜び、

また、老いを気遣ってあげるためである。

孝行したいと思った時には親はいないということでもある。

 

立派な人は心豊かでのびのびしているが、

器の小さい人はいつでもくよくよしてしまっている。

 

人に何かしらの不幸があった時には、その人の安否を気にすべき。

その人の家財については二の次である。