仕事未経験でもわかる!戦略をたてるための「マーケティング思考力トレーニング」

マーケティングに普段触れていない人向け

新入社員向けにお勧めの一冊です。

 

マーケティング業界によくある、

フレームワークについて、

事例をもとに紹介している。

 

今後、マーケティングを勉強しようと思っていたり、

苦手意識を持っているのであれば、

この書籍を手に取ってもらいたい。

 

様々な企業の事例をもとに紹介しているので、

より一層理解が深まるであろう。

 

なお、この書籍にて、

もっとも重要視されていることは、

情報発信することと、コミュニティに参画することである。

 

Twitterハッシュタグ「#マーケティングトレース」をつけて、

検索・発信することで、自分の力をつけていくための、

仲間づくりをお勧めしている。 

 

 

 

 

目次

 マーケティング事例のトレース

当書では、マーケティング事例から学びを得るための

6つのステップが紹介されている。

 

学びを得るための6ステップ
  1. 企業概要を整理する
  2. 外部要因・内部要因の分析
  3. マーケティング戦略分析
  4. KGI/KPI整理
  5. 組織状況の整理
  6. 自身で次の打ち手を想定

 

以降、順に紹介していきたい。

企業概要を整理する

まずはその企業について詳しくなろう。

 

企業がマーケティングの強みを

どうやって生み出しているのか

企業の基本情報を調査する。

 

具体的には企業ホームページ

決算公告、IR情報を読み、

その企業がどうやって強みを

生み出しているのかを理解する。

 

外部要因・内部要因の分析

外部要因(市場のニーズ、競合の状況)

また、内部要因(自社)の状況を分析し、

その企業事例では、

どうやって差別化が出来ているのか

分析する。

 

例えば、外部要因であれば、PEST分析、

内部要因であれば、5Force分析、

3C分析を使って分析する。

 

マーケティング戦略

企業の外部要因・内部要因を分析したら、

より詳細に戦略を分析していこう。

 

その企業が、商品・サービスの価値を

どうやって伝えているかを分析する。

 

STP分析や4P分析(4C分析)

によって行う。

 

 

KGI/KPI整理

企業の目指す数字は、

基本的に売上である。

 

最終目標のことをKGIと呼ぶ。

 

売上(KGI)を達成するために、

途中の指標がある(KPI)

 

具体的なKPI

例えば、会員数や、新規顧客獲得数がある。

顧客単価や、リピート率など様々である。

また、さらに分解することが出来る。

サイトへのアクセス数や、商品の露出回数等もある。

企業が売上達成のために、

どのような指標を達成しているのかを、

自身で仮説作成、検証することによって、

今後の自分のビジネスにおいても、

目標設定に役に立ってくるであろう。

 

 

組織状況の整理

もし、その企業が強みを出しているのが、

組織や、体制によるものであれば、

その理由を分析する。

 

例えば、社長直下の特別組織で、

意識決定のスピード感がある等。

 

当書では 、

フレームワークが紹介されていないので、

マッキンゼーの7Sを紹介する。

 

ハードの3S

1.戦略(Strategy)

企業が事業実績を上げるための目標をどう掲げているか。
企業の強みと弱みをどうやって戦略に転用しているか等分析する。

 

2.組織(Structure)

従業員の能力を発揮させるため、
適切に人材配置したり、役割分担をどうやっているか。

部門部署、役職などによる権限をどうやって付与しているかを

分析してみるとよい。

 

3.システム(Systems)

ここでのシステムとは、

いわゆる機械のシステムではない。

「仕組み」と読み替えるのが正しい。

 

企業が意思決定するための仕組みを

どうやって構築しているか分析する。

 

販売戦略を決定するために、

どういう仕組みを作っているだろうか。

例えば、お客様の声を集める仕組みを作っている等。

 

ソフトの4S

4.スキル(Skills)

スキルとは、自社の得意分野とは何か、

それを強化するために何を行っているか

分析することです。

 

5.人材(Staff)

社員教育、育成に何が行われているか。

育成がうまく行っていれば、

シニア人材のノウハウが、

若手社員に引き継がれ、

社内の人材も流動しやすくなる。

 

6.スタイル(Style)

言い換えるなら企業文化である。

経営者や経営陣が何を考えているかが

社内に共有されており、

文化として醸成されているか。

また、その文化に沿って、

現場の社員は動いているかが鍵になる。

 

7.価値観(Shared values)

企業の経営者の想いや

ビジョン、ミッションが該当する。

社会に対する貢献や、

使命感をどのように定義しているかを

分析する。

 

 

自身で次の打ち手を想定

あくまで企業の成功事例は、

過去時点での状況によるものである。

 

今時点の外部要因・内部要因を分析し、

企業を取り巻く状況に変化があるか。

 

また、その変化に対して、

マーケティング戦略を変えるべきか否か、

自分だったらどうするかを戦略を立てる

 

今まで紹介した内容を踏まえ、

汎用的な手順を明らかにしたい。

 

①企業情報の確認

ホームページの企業概要などで基本情報を押さえよう。

経営者のビジョンや企業のミッションが変わっている可能性がある。

 

②3C分析

顧客・競合・自社の3者に分け、

どのような状況に置かれているかを分析しよう。

 

特に顧客が何を感じているかについては、

深く心情を分析しなければ、

以降の分析にズレが生じる可能性がある。

 

③STP分析

自社がどのようなポジションを取るべきか、

3C分析で分かったことをもとに、

分類わけ(セグメンテーション)し、

どの分類にフォーカスするか決め(ターゲティング)

他社に優位性を保つための 

ポジション決め(ポジショニング)をする。

 

④4P分析

自社が定めたポジション戦略に沿って、

Product、Price、Place、Promotionを決める。

特にPromotionが大きく変わってきやすい。 

 

⑤KGI/KPI整理

4P分析で定めた戦略に

効果があったのかを検証するため、

KGI/KPIを定め、自分だったら

どうやって成果を評価するかを決める。

 

最後に

分かりやすく6つのステップに沿って、

マーケティングの考え方を説明してきた。

 

記事投稿者も、

マーケティングに携わる身として、

納得感がある内容となっている。

 

冒頭に説明した通り、

大事なのは理論ではなく、実践だ。

 

KPIやKGIを設定し、運用することで

成功や失敗を通して、より深い学びを得ることが出来る。

 

理論を押さえながら、

たくさんのトライアンドエラーを繰り返していきましょう!!

 

ではでは!

よいマーケティングライフをお送りください。