40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法

社会人として、

物事の考え方、進め方を身につけるのに、

ここまで役に立つ書籍は今まであっただろうか。

 

著者である寺澤氏が、

20代のころ、経営企画部に所属していた時、

上司のNさんから学んだことを、

当時のストーリーを交え、

誰にでもわかりやすく説明している。

 

 レビューの中で、

重要だと感じた部分は紹介させてもらっているが、

今回紹介できていない内容についても、

大きな学びとなる内容が詰まっている。

 

また、Nさんと寺澤氏の

人となりが良くわかる内容で、

自分もおなじように人間的に成長したくなるような

ストーリーで語られている。

 

 

 

 

 

目次

ロジカルに考え抜く

社会人の基礎となる、

「ロジカルに考える、考え抜く」ということを

ポイントを押さえて説明してくれている。

 

 

皆さんは、物事を考えるときに、

考える範囲が範囲が狭くなりすぎていないだろうか

 

Nさんは、

「美味しいカレーの作り方」

考え方の狭さを諭してくれている。

 

あなたがもし、

美味しいカレーの作り方は?

と聞かれたとする。

 

例えば、野菜は一口大に切る、

肉と一緒に30分煮込む

隠し味にはちみつを入れる 等、

考えている内容が狭くなっていないだろうか。

 

まず考えるべきことは、 

ターゲットはだれなのか、

「美味しい」を構成する要素は何なのか、

全体像を把握することがすべての始まりとなる。

 

 

また、物事を考えるフレームは、

4つの軸で考え、思考を深めていく。

 

①水平思考:類似するものから、考える幅を広げる。

②垂直思考MECEや5W1Hで考えて、整理する。

③視座:自分の立場だけではなく、違う立場からの見方を考える。

④時系列:過去・現在・未来で、時間を変えたときに、考えるポイントが出るか。

 

「人に伝える」ということ

人に伝えることに対する目的は、

人に動いてもらうことである。

 

そのためには、自分の思考の過程を明らかにし、

論理の飛躍が発生しないよう伝えることが重要だ。

 

思考法で学んだ要素分解を用い、

三者が聞いてもわかるように、

内容の粒度を合わせて伝えること。

 

相手に伝えるうえで、

比喩を使うことは非常に効果的である。

相手の背景を考慮し、

相手にとってイメージしやすい比喩を使おう

 

会議の進め方

会議には、「決定」「報告」の、

2つの側面がある。

 

何かを「決定」するには、

関係者との認識合わせがその場で必要となる。

その一方、「報告」は、メールでもできる。

 

「決定」をするには、

決定に必要な情報を持っている人を

会議に召集することは大前提である。

 

もし会議に呼べていなかった場合でも、

次回の会議まで時間を延ばさず、

多少強引にでも、

その情報を取りに行くことは時には必要だ。

 

会議が進むと、

いつの間にか議論が目的から脱線してしまうことがよくある。

 

会議のもともとの目的は何だったのか

参加者が意識できるようにしておくこと。

例えば、ホワイトボードに目的を書いておくなど、

みんなが見えるようにすることが効果的だ。

 

会議がうまく進むためには、

ファシリテーターの役割は大きい。

ファシリテーターは、単純に会議を進行することが役割ではない。

会議を結論まで導くことが役割である。

 

ファシリテーターは、

事前に自分なりの結論を持っておくことが必要となるし、

事前に段取りを作っておくことも重要だ。

 

例えば、課題が複数部門にまたがる内容であれば、

事前に要素分解し、各担当部門が結論を出せるよう

下ごしらえしておくことなどがあげられる。

 

Nさんの仕事の進めかた

ここでは、上司Nさんの仕事術が紹介されている。

小手先のテクニックなどではなく、

仕事の本質をとらえた、

見習うべき仕事の作法を学ぶことが出来る。

 

人に仕事を頼むときは、

お願いしたい仕事だけではなく、

その背景をしっかりと話すことが重要である。

 

また、後輩を育成していくのであれば、

「ストーリー」で考えられる後輩に育てていくべき。

「ストーリー」を作り、

それをもとに人を動いてもらうことが、

その本人の成長につながっていくのだと考える。

 

仕事は仕上げてから持っていくのではなく、

30~50パーセント程度で確認を入れる。

手戻りを少なくするには、

重要な仕事の進め方だ。