決算書が分かりにくいのは、
ひとつひとつの数字を細かく見ているから。
大きく図で理解すると、
企業のお金がどうなっているのかがカンタンにわかります。
この書籍では、
図が豊富で、私たちのイメージアップにすごく役に立ちますので、
会計初心者の方には、まず最初に手に取ってほしいです。
今回の要約では、
ニトリを例に、大きなポイントに絞って紹介します。
目次
貸借対照表
決算書は、
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3つで構成される。
貸借対照表は、資産、負債、純資産の3つからなる。
https://www.nitorihd.co.jp/ir/items/HP_2020_4Q_tanshin.pdf
資産とは、会社が持っている現金・預金、商品や
土地建物といった固定資産も含みます。
負債は、銀行から借りたお金や、
仕入れ先に支払うためのお金を含みます。
純資産は、企業が持つ財産で、負債と違って、
誰かに返す必要はありません。
資産は、流動資産と固定資産、
負債は、流動負債と固定負債に分けられます。
流動か固定かについては、
1年以内にお金が入ってくる、出ていく予定があるのであれば流動。
1年以内に入ってこない、出ていかないのであれば固定です。
純資産は、資本金・資本剰余金は、
会社設立時に株主から集めたお金。
利益剰余金は、今までの経済活動で積み重ねた利益を意味します。
それぞれの細かい数字を見る必要はありませんが、
各ブロック単位で全体の何割を占めているかをイメージしましょう。
損益計算書
続いては損益計算書です。
売上高から始まり、
各チェックポイントとして、
まずは、売上総利益と営業利益を見て、
原価がどれだけ占めているか、
販管費にどれくらいかかっているかを理解します。
ニトリの例であれば、原価に4割強、
販管費で4割程度だとわかりますね。
経常利益は、資産運用も含めた企業の稼ぐ力です。
特別損益は、固定資産の売却や台風などの災害など、
その年にだけ影響が発生するものを指します。
その企業が、どのチェックポイントで、
利益が少なくなっているのかを分析し、
ビジネス課題を解決することが重要です。
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー(CF)は、
営業CF、投資CF、財務CFに分けられます。
キャッシュフロー計算書では、
企業が営業で稼いだお金を
どこにつぎ込んでいるのかを理解する。
投資活動がマイナスであれば、
設備投資や土地建物取得など、
企業の成長にお金を使っていると理解できる。
財務活動がマイナスであれば、
銀行などへの借金の返済が出来ていることがわかるし、
プラスであれば、さらに資金調達し、
成長のタイミングにあるとイメージが付く。
具体的な数字で見る必要はないが、
企業のお金が3種類のうち、
どう流れているかを理解し、
企業の成長ステージを頭の中にイメージすることが重要です。