会計を見るということは、
企業のビジネスモデルを見るということでもある。
自分の身近にある企業を事例に、
会計とビジネスモデルを照し合せることで、
企業の戦略がうまくいってるかどうかが分かるのである。
今回は、
マクドナルドのビジネスモデルと、
財務諸表をみていこうと思う。
会計スキルを身に着ける目的とは、
会計の数字から自社の課題を見つけて、
改善するためである。
企業内の活動も、
お金で表現すると課題の大きさが見えてくる。
例えば、
年収1000万の部長1名、
年収800万の課長3名、
年収500万の主任3名で、90分の会議を無駄に開催したとする。
彼らの1分間に発生する給与は、それぞれ、
約100円、約80円、約50円と計算できるので、
1回の会議で、4万4千円が無駄になるといえる。
同じような考え方から、
決算書を読むことで、
企業にどのような課題が
おおきく発生しているのかが
見えるようになる。
マクドナルドのビジネスモデルを分析してみよう。
平成20年時点では、以下の通り。
売上総利益率17%
売上高営業利益率5%
売上原価率83%
売上高販管費用比率12%
売上債権回転日数8.8日
おなじバーガーショップの
モスバーガーと比較してみると、
モスバーガーは、売上債権回転日数が22日になっている。
その理由は、
マクドナルドが直営店ビジネスをしているか、
違いが出てきている。
現在では、
財務諸表からもその特徴が顕著に表れている。
フランチャイズへの支払いは、
「未払金」になるので、
売上高で割り、365日で乗算すると、
約30日となる。
直営店の売り上げの大きさをみると、
まだまだ直営店の強みは大きいだろうが、
フランチャイズの位置づけも無視できないような
ビジネスモデルへと変容していることがわかるだろう。