PMP試験合格虎の巻 第6版対応

2021年7月に、

プロジェクトマネジメントの知識体系である、

PMBOK(Project Management Body of Knowledge)が改訂され、

第7版に更新されました。

 

いままでの第6版とは、

内容がガラっと変わっているようなので、

プロジェクトマネジメント界隈には、

大きな影響を与えているといわれています。

 

第7版の世界に突入する前に、

まずは第6版で語られていることを

おさらいしようというのが今回の主旨です。

 

 

目次

 

フレームワークについて

PMBOK第6版では、

10の知識カテゴリと、

それぞれ5つのフェーズ(立ち上げ~終結)に、

分けられて語られます。

 

今回は、特に10の知識カテゴリにフォーカスしながら、

第6版の内容を見ていこうと思います。

 

その前に、そもそも

プロジェクトマネージャーとは、

どのような役割を果たすべき存在なのかを

理解してから進みましょう。

 

プロジェクトマネージャーの役割

プロジェクトマネージャーは、

プロジェクトの制約(Quality/Cost/Delivery)の

バランスを保ちながら、チームを導くことが役割である。

 

また、ほかのプロジェクトとの競合が発生するため、

ほかのプロジェクトマネージャと、

リソースに関して、

予算調達に関して、

成果物に関して、

プロジェクトの目的・ゴールに関して、

コミュニケーションを積極的に図る必要がある。

統合マネジメント

統合マネジメントは、全体像を管理することである。

プロジェクトの立ち上げ段階で、

「プロジェクト憲章」を作成し、

計画書にブレイクダウンする。

 

プロジェクト計画書に則って、

プロジェクトの運営、コントロールに注力し、

成果物をアウトプットしていく。

 

また、プロジェクトには、変更はつきものであり、

要件の変更追加に応じて、

適切に変更管理していくことが重要となる。

 

スコープマネジメント

スコープとは、プロジェクトが提供する、

成果物や作業を総じたものである。

 

プロジェクトにおける、

ステークホルダ(決定権者)の、

ニーズを要求事項として取りまとめ、

プロジェクトの対応範囲を定める。

 

プロジェクトのスコープが定まると、

具体的な作業内容が定まるため、

WBS(ワーク・ブレイクダウン・ストラクチャ)に

落とし込むことが必要。

 

スケジュールマネジメント

スケジュールマネジメントでは、

一般的に、スコープで定めたWBS

具体的なスケジュールに落とし込むことがポイント。

 

開始日・終了日まで細かく設定し、

マイルストンやガントチャートに落とし込む。

 

スケジュールの進捗度合いは、

遅れ具合も含め評価する。

 

理想のスケジュールと、

実際のスケジュールがどのように

差分発生しているかを、EVM法などを用いて表現する。

 

コストマネジメント

コストマネジメントにおいては、

超概算見積り(±50%以内の精度)

予算見積もり(-10%~+25%の精度)

確定見積もり(-5%~+10%の精度)にて、

タイミングで使い分ける。

 

プロジェクトが始まってからは、

EVM法(アーンドバリューマネジメント)にて、

 

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(引用:プロシード――進行中のプロジェクトの可否を評価するEVM:IT効果測定・評価サービス・レポート(3) - ITmedia エンタープライズ

 

品質マネジメント

品質マネジメントでは、

データ収集、データ分析、データ表現、

監査、デザインフォーエックス、問題解決の6つのアプローチで、

マネジメントしていく。

 

要求事項が満たされているかを、

チェックリストにて確認し、

実現案が問題ないものかを各代替案と比較し、

要因図などにてマッピングする。

 

資源マネジメント・コミュニケーションマネジメント

資源マネジメントとは、人的リソースの管理である。

チーム・体制図を構築し、

メンバーを育成する。

 

メンバーには、

裁量を与え、決定権を与えたり、

教育の機会を提供する。

 

なお、プロジェクトの立ち上げでは、

キックオフミーティングにより、

メンバー間の顔合わせや、

プロジェクトの目的共有、

役割の明確化をおこなうことで、

プロジェクトのコミュニケーションを円滑にする。

 

 

リスクマネジメント

リスクマネジメントにおいては、

リスクを区分し、評価したうえで対応を検討する。

区分の例としては、

技術的リスク、外部リスク、組織上のリスク、

環境上のリスク、プロジェクトマネジメントリスク等がある。

 

発生度と影響度をもとに、

リスクを評価する。

 

調達マネジメント

調達においては、

3つの契約分類がある

 

定額契約、実費償還契約、

タイム安堵マテリアル契約

 

そしてそれぞれは、

インセンティブ有無を加味した契約がある。

 

調達を実行しようとすると、

納入者を比較評価し、

コストを見積もったうえで、

納入業者を判断する。

 

ステークホルダマネジメント

ステークホルダーは、

彼らが持つ、権力と関心度によって、

かかわり方を柔軟に変えていく。

 

どちらも高ければ、

注意深くマネジメントする必要があるが、

権力だけ高く、関心が低ければ、

要求事項に満足な状態を保てばよい。

 

権力が低く、関心が高ければ、

常に情報をインプットするよう心がければよい。