戦略を形にする思考術 レゴシリアスプレイで組織はよみがえる

レゴシリアスプレイをご存じだろうか。

 

レゴブロックを用いて、

思考を整理し、自分達の求める将来像や理想的な姿を、

アウトプットするための手法である。

 

レゴシリアスプレイによって、

レゴ社は、一時期の経営危機から

脱却することができるようになったと言っても過言ではない。

 

子どもから大人まで愛されるレゴ

 

 

レゴ社の成長については、以前の記事を参考にしてほしい。

 

biz-book-review.hatenablog.com

 

 

今回は、実際にレゴシリアスプレイは、

どのように行えば良いのか、

どんな効果があるのかをイメージするために、

ロバート・ラスムセン著の

「戦略を形にする思考術」を紐解いていきたい。」

 

 

目次

 

レゴシリアスプレイとは

レゴシリアスプレイは、端的に説明すると

ディスカッションしたいテーマに対し、

レゴブロックを組み立てること、

組み立てたブロックへ意味をあたえること。

 

この2つのワークによって、

自分たちの志向を整理することです。

ブロックのおもちゃのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

 

作品が出来上がったら、

その作品に対し、自分の口で説明していきます。

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レゴシリアスプレイを進めるうえで、
ファシリテーターの支援はもちろん重要ですが、

この手法の良いところは、

参加者に求められる特別なスキルは何もないということです。

 

自分の考えをきれいなイラストに描く必要もありません。

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目の前のレゴを直感的に組み立てるだけでよいのです。

自分の考えを論理的に纏めて説明する必要もありません。

説明が分からない人のイラスト(男性会社員) | かわいいフリー素材集 いらすとや

組み立てたレゴを見ながら、言葉を考えていけばよいのです。

 

 

レゴシリアスプレイ誕生

レゴシリアスプレイは、

デンマーク出身のロバート・ラスムセンによって開発された。

 

もともと、教職者だったラスムセンは、

「手を使った学習」を探求していくため、

レゴの教育部門へとキャリアチェンジしていった。

 

ラスムセンは、レゴ社のなかで、

レゴシリアスプレイを生み出していくのだが、

4つの指針を重要にしていた。

 

自分でもモヤモヤしたアイデアを明らかにする。

参加者一人一人が、安全安心に自分の考えを表現する

参加者全員はいつでも発表者の意見に敬意と尊重をみせる

話し合いの結果に全員がコミットし、行動に移す

 

レゴシリアスプレイの成功には、

ファシリテーターに求められるスキルが要点のため、

認定ファシリテーターのもと実施することが出来る。

 

ラスムセンは、レゴを去ったのち、

ファシリテータ養成のための専門会社、

ロバート・ラスムセン・アソシエイツを設立したのである。

www.seriousplay.jp

 

 

なお、レゴシリアスプレイ専用の、

スターターキットもあるので、

実際に自分で やってみるのも楽しいかもしれない。

 

手元に別のレゴキットがあれば、

それを使ってやってみることもできる。

本書では、自分でやってみるときの詳細手順も紹介されている。

実際に買ってやってみたら楽しかったです

 

 

 

 

 

なお、日本でのレゴシリアスプレイの事例としては、

博報堂やJTB、早稲田大学院など、

書籍の中で、様々な事例が紹介されている。

 

キャリア選択をテーマにしたり、

若手の教育研修として、

また、新規事業の検討や、

ビジネススクールにおいても活用されている。

 

幅広いシーンでレゴシリアスプレイが活躍しており、

一度は経験してみたい教育プログラムだ。