仕事の仕方がわからない!
そんな方へ、
どのようなビジネススキルを身につければよいか。
10のカテゴリ、
40のスキルに分けて説明しているのが本書である。
自分が磨いていくべきスキルの羅針盤として、
ぜひ活用してほしい一冊である。
また、書籍の中では、
詳しく学びたい人に向けて、
各スキルに基づく書籍を紹介しているので、
こちらも参考にしてほしい。
今回は前編として、
前後編の2部構成で紹介したい。
後編はコチラ
biz-book-review.hatenablog.com
目次
問題を素早く解決する思考法
戦略思考
戦略思考とは、本質を見抜くことである。
例えば、売り上げが伸び悩んでるとして、
「売り上げを伸ばすためにどうすればよいか」という
ざっくりとした設問ではなく、
YES/NOで答えられる設問とし、
なにに本質的な課題があるのかを
見分けられる訓練を続けることが重要
仮説思考
仮説思考とは、結論から考えつつ、
全体像を一気につかむ考え方である。
問題発見の仮説を立て、
問題が本当にそのとおりであるかを検証し、
問題解決の仮説を立てる
仮説→検証の繰り返しが重要
クリティカルシンキング
思い込みに囚われず、
正しい結論にたどり着くための
思考法がクリティカルシンキングだ。
例えば、一致法と差異法などを
使うことも有効である。
フェルミ推定・ロジカルシンキング
限られた定量情報から
正解の近似値を導き出すことである。
日本の人口や、
ある程度推論で導き出せる数字を基に、
確からしい分析をすることである。
学びを稼ぎにつなげる発想・読書術
発想法
次の手順を繰り返すことで、
アイデアを自動的に生むことが出来る
資料集め→資料に手を加える
孵化段階としていったん忘れる
アイデアを生む→具体化し、展開する
ノート術
脳の構造に沿って、
スムーズに発送することが重要だ。
マインドマップを使いこなし、
3色以上の色を使いながら、
ビジュアルに作っていく。
まずは自分の人生設計を、
マインドマップで作ってみることを勧める。
読書術
効率的に読書するためには、
4つのステップで
読むべき本かを見定めるのが良い。
点検読書とも呼ばれる。
①表題や序文から見る
②目次を調べる
③索引を調べる
④カバーのうたい文句を読む
読むべき本だと見なしたら、
次のステップに進む
⑤その本の議論のかなめと思われるいくつかの賞をよく見r
⑥ところどころ拾い読みしてみる
スキルを使いこなすためのビジネス基礎力
文章術・ピラミッドストラクチャ
言いたいことが伝わるように、
ピラミッド構造で書く。
①~④を上から順にピラミッド状にする。
①箱を一つ書く(ピラミッドの頂点)
②疑問を書いていく
③答えを書いていく
④状況を明確にする
図解術
論理的でわかりやすい図表を作る。
そのためには、
①メッセージを決める
②比較方法を見極める
(占有率比較、時系列比較、相関比較など)
③チャートフォームを選択する
(円グラフ、棒グラフ、分布図など)
プレゼン術
聞く人の心を動かす話し方をする。
・感情に訴えること
・目新しさを出すこと
・記憶に残すこと
ストーリー仕立てで話すことも
記憶に残りやすく重要である。
数字力・会計
財務3表を一体で理解する。
PL/BS/CSを独立した3種類の表としてではなく、
それぞれのつながりを理解すること。
交渉術
三方良しのWIN-WINの関係を作る。
例えば、「原則立脚型交渉術」が役に立つ。
①人と問題を分離することから始める
②立場ではなくお互いの利害に焦点を合わせる
③行動を決定する前に多くの可能性を考えだす
④結果はあくまでも客観的基準によるべきことを強調する
重要なことに集中する自己管理法
選択と集中
80:20の法則で最大限の効果を出す。
①成功している企業は最小の努力で最大の効果を上げる市場にいる
②最大の効果を上げている市場や顧客に焦点を当てるべきである
③最高の黒字を出している会社の部署を強化し、権限を与えること
時間管理術
自分の価値観に沿って、
時間をコントロールすることが重要。
まずそもそも、自分の大事なことを
自問自答する。
3つのステップで自分の大事な日課を考える
①今日達成すべきこと、やりたいことのリストアップ
②各項目の価値を判断する
③それぞれの項目に番号を付け優先順位をつける
タスク管理術・GTD
GTDツールを使って、
頭の中をはっきりさせ、
てきぱき仕事を片付ける。
まず、自分がやるべきことを、
できるだけ多くの量を書きだす。
次に、書き出したタスクを分類する。
「やるべきこと」「やらずに済ませること」
やるべきことは、
「すぐやること」「いつかやること」「人に任せること」
の3つに分ける。
習慣術
15の習慣で、
高機能な脳に切り替える。
- 起床時間と就寝時間を決める
- 時間の制約を付けて作業に取り掛かる
- 睡眠時間を十分とり、脳の定着力を活用する
- 雑用を積極的にこなし、脳の基礎体力を鍛える
- 自分の「ルール」と「行動予定表」をつくる
- 忙しいときほど机の片づけを優先させ、思考を整理する
- 目と耳を積極的に使い、脳を活性化させる
- 積極的に描くことで、記憶力を高める
- 話す力を高め、思考を組み立てる訓練をする
- 会話にたとえ話を入れて表現を豊かにする
- 健康的な食事と適度な運動で脳を健康に保つ
- 定期的に脳や体の検査を受ける
- 「失敗ノート」をつくり、小さな失敗から学ぶ
- 一つだけではなくマルチに活動し、脳の総合力を高める
- 物事への意欲を高め、モチベーションを高める
ヒットを作り出すコンセプト設計・戦略
コンセプト設計
顧客の心をつかみ、記憶に焼き付かせ、
相手に行動させるためには、
コンセプト設計が重要である。
そのために、コンセプトは
6つの原則を守る必要がある。
- 単純明快であること
- 意外性があること
- 具体的であること
- 信頼性があること
- 感情に訴えること
- 物語性があること
ビジネスモデル
新規事業を検討するときには、
ビジネスモデルのフレームワークを使うのが良い。
具体的には、
ビジネスモデルキャンバスを使うのが良い。
CS(右上):顧客セグメント
VP:価値提案
CH:チャネル
CR:顧客との関係
RS:収益の流れ
KR:リソース
KA:主要活動
KP:パートナー
CS(左下):コスト構造
孫氏の兵法・戦略
強者と争うことなく、
弱者が強者に勝つための、
孫氏の教えである。
最善の策は、
「戦わずして兵を屈する」である。
経営者が読んでいる本の中でも、
特に愛されている、
「孫氏の兵法」は、
現代社会で今でも通用するものだ。
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